[ お役立ちコラム ]
30歳代 年収400万円台で家を購入する方法
国土交通省の住宅市場動向調査(平成29年度)によれば、住宅の購入で最も多い世代は30歳代で、その中でも第一次取得者(初めて住宅取得する人)として注文住宅、分譲戸建住宅、分譲マンションの比率が高いというデータがあります。
30歳代となれば、一般的には第一子あるいは第二子までいる子育て世代が多く、賃貸暮らしからちょうど住宅購入を検討し始める時期でもあると言えます。
平均居住人数は、注文住宅、分譲戸建住宅では4人、分譲マンションでは3人というデータも示している通りで、やはりその傾向が強いと考えられます。
とくに子供の教育環境を重視する場合、住む地域、住む場所は家族にとって大きな問題であり、住環境を決めるということはとくに重要なテーマであると考えます。
気になる収入面では、世帯年収(税込み)は分譲マンションが最も高く、平均で798万円。
次いで注文住宅が平均734万円というデータもあります。
また、第一次取得者の場合、分譲マンションで745万円、注文住宅で670万円、分譲戸建住宅では660万円といったデータも紹介されています。
確かにこれまで注文住宅や分譲住宅を購入する世帯は年収も高く、頭金も多く持っているというイメージがあって、年収500万円未満であれば、住宅購入を断念している世帯も少なからずあったのではないかと推測します。
では、年収の低い世帯はいつまでも賃貸暮らしで、一生家が買えないのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません!!
そこで住宅購入を諦めかけているあなたに、これから耳よりの情報提供です!
<目次> | ||||
■年収が400万円台でも4千万円台の注文住宅を建てられるケース | ||||
■年収が400万円台だからこそマイホームを持つメリット | ||||
■将来の年収増減まで考える必要性 | ||||
家は欲しいけど何からスタートすべきか迷われているあなた | ||||
■年収が400万円台でも4千万円台の注文住宅を建てられるケース
住宅展示場などに出向き、営業マンから「ご予算は?」「ご年収は?」と聞かれ、すごすごと退散してしまったあなた。
それはあなたの行動に無理があります。
まったく日頃のトレーニングもせず、いきなりフルマラソンに出場する勢いです。
みなさんが家の購入を考えたとき、まずは住宅展示場に行って、イメージを付けてからと考えるのでしょうか?
理想と現実のギャップに打ちのめされ、住宅購入を諦めてしまう若い世代も多いのではないでしょうか。
どのような家が欲しいかというところからスタートするのも構わないのですが、まずは先立つもの(予算)から検討することが、順番として正しいのではないかと考えます。
全額キャッシュで住宅を購入するのならともかく、ほとんどの方は住宅ローンを組んで、長い年月返済をしていかなければ購入できないのが実情です。
ご自身の身の丈に合った予算をまずは図っていくところからスタートし、それには自分の勝手なイメージで予算を決めるのではなく、信頼できるプロのファイナンシャル・プランナーに相談して、しっかりと将来を見据えたライフプランを立てることが大切です。
ライフプランを立てていく中で、現状は年収が低くても将来的に見れば、昇給もあったり、配偶者のパート収入が見込めたり、中には親や祖父母からの思わぬ贈与資金なども出てくるケースがあります。
意外なところでは現在加入している生命保険を解約すればしっかりと頭金がでてくるといった事例もあります。
また、住宅ローンの上手な組み方によっては、住宅ローン減税を最大限活用でき、手取り収入を大きく増やせるプランニングも可能となったりします。年収が低いからこそ、いろいろと知恵を絞り、いかに住宅資金を捻出できるかということを諦めずに検討することが肝要です。
表題のように年収の10倍もの住宅が本当に購入できるのかと疑問に思われるかもしれませんが、ライフプラン作成によって、現に購入された方々の事例はいくつもあります。
■年収が400万円台だからこそマイホームを持つメリット
いきなりですが、「あなたは生命保険に入っていますか?」と聞かれ、全く入っていないと答える方は少数派だと思います。
ライフプランを考える上で、ずっと賃貸暮らしか、早く住宅購入をして住宅ローンを払っていくのか、どちらが得なのだろうと考えることは普通のことですが、住宅に求めることは損得だけではない気がします。
そこにはお金に換えられない人生における価値や考え方、感じ方があるのではないでしょうか。
冒頭の生命保険の話に戻せば、適正な死亡保障額をどのように計り、どのような目的で加入しているかということです。
ライフプランも立てずに適当に保険に加入することは簡単なことですが、その保障額には何の根拠もなく、無責任に何となく入っていることだけに安心満足している気がします。
貯蓄ができない、それは年収が低いせいで、生命保険もろくに掛けられないというのは大きな間違いで、貯蓄がなく、年収が低いからこそ生命保険にしっかり入っていなければ、それこそ万一の場合、路頭に迷う家族の姿が火を見るよりも明らかです。
ずっと賃貸暮らしで老後に突入すれば、それこそ限られた年金で家賃も死ぬまで払っていかなければなりません。
年金問題がくすぶっている世の中、できるだけ老後に負担を残さない意味でも、年収は低いが、現役中に無理してマイホームを購入していて良かったと実感できる老後が待っているのではないかと想像します。
生命保険においても住宅ローンを組んで団体生命保険に加入するということは現状の死亡保障額が適正とするならば、保障額を下げることができ、無駄に掛け捨ての生命保険に入る必要がなくなり負担を減らせます。
その場合、家庭の大黒柱に万一のことが起こっても、残された家族は家賃を払い続けることもなく、そのまま自分たちの住宅に住み続けることができ、もしも今後、大きな資金が必要になっても、最終的にその住宅を売却すれば、大きな資金を手にすることも可能となります。
■将来の年収増減まで考える必要性
あのトヨタ自動車でも終身雇用は難しいと言われる昨今、サラリーマンであっても生涯収入が保証されているわけでは当然なく、まして定年まで一つの会社で勤め上げる時代でもなくなっています。
よって、安定収入を未来永劫見込めることを前提に住宅購入計画を無理して、限界まで住宅ローンを組んでしまうのは、とても危険な行動です。
そこでは資産価値というものが最終的に問われると考えます。
住宅は人生における一番高価な買物で、資産価値の高い大切な財産です。
物の価格は正直で、高いものはやはりそれ相当の価値があり、安いものはそれなりです。
安易に安い住宅に飛びついてしまえば、いざという時に買い手が付かずに売却できなかったり、二束三文の価値しかないという事態に陥ることも考えられます。
とくに戸建て住宅の場合は土地の場所が大きく左右され、さらに建物そのものの質が問われるものと判断します。
たとえ注文建築でもすべて資産価値が高いものとは限らず、信頼のできるアドバイザーにまずは相談され、後悔しない住宅購入をしていただきたいと切に願います。
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