[ お役立ちコラム ]
住宅ローンの「融資手数料型」と「保証料型」
今日は、先日ご来店されましたお客さまからの住宅ローン相談をご紹介します。
それは住宅ローンの金利について、次のような内容でした。
『住宅ローンを申し込んだら、担当者から「融資手数料型」と「保証料型」の2つの金利プランを紹介されたのだけど、どちらのプランがよいのだろうか?』
『ただでさえ変動金利か固定金利かで迷っているのに、そのうえ「融資手数料型」と「保証料型」でも金利が違うなんて!?』
いろいろ選択肢があるのはよいのですが、ありすぎるとかえって選べないもの。
そこで今日は、「融資手数料型」と「保証料型」について、選ぶポイントを考えていきたいと思います。
まずは「融資手数料型」
融資手数料というのは住宅ローンを借りるとき、金融機関に支払う手数料です。
「融資手数料型」を採用する金融機関の多くでは、「ご融資金額×2.16%」を手数料としていただいているのが一般的なようです。
次に「保証料型」
保証料とは住宅ローンを借りるとき、保証人を保証会社に依頼するための手数料です。
保証料は金融機関によって微妙に違いますが、大差はないようです。
そして、多くの金融機関で「手数料32,400円+保証料」をいただいています。
同一金融機関内で「融資手数料型」と「保証料型」の両方を取り扱っている場合、手数料と保証料のそれぞれの金額にあまり大きな差はありませんが、住宅ローン金利は「融資手数料型」の方を低く設定しているケースが一般的です。
どちらの金利タイプを選ぶか、
金利の低い方がもちろん嬉しいので一見悩む余地はなさそうですが、
ひとつ知っておいていただきたいことがあります。
それは、返済中に一部もしくは全額を繰り上げ返済するケース
「保証料型」で借りていた場合、ローン実行時一括前払いしていた保証料の一部が、
なんと、返ってきます!
保証が不要になった期間分が戻されるのです!
しかし、「融資手数料型」ではいくら繰り上げ返済しても、その後手数料は一切返ってくることはありません。
この仕組みから考えると、
途中どんどん繰り上げ返済していって短期で完済しようと計画している方、
将来どこかで住宅ローンの借り換えを検討している方、
こういう方は保証料が戻ってくる「保証料型」の方が合っていると言えるでしょう。
一方で、当初定めた返済期間通りゆっくりと返済していこうと計画している方にとっては、金利の低い「融資手数料型」の方がおススメと言えるでしょう。
ただし、最終的には「融資手数料型」と「保証料型」の金利差によって判断すべきなのはお伝えしておきたいと思います。
一般的に「融資手数料型」金利<「保証料型」金利な訳ですから、金利を含めた総支払額は「融資手数料型」の方が少なくてすみます。
この総支払額の差額がどれほどかは確認しておくべきでしょう。
差額が小さければ、いくら保証料を戻せたとしても、「融資手数料型」の方が有利というケースもあるからです。
実際に金融機関に総支払額を計算してもらって、比較してみることをおススメします。
以前までは、「融資手数料型」といえばフラット35やネット銀行で多く取り扱い、それ以外の金融機関は「保証料型」を採用しているところがほとんどでした。
従って、金利が同じであれば、将来、繰り上げ返済すると保証料が戻ってくる「保証料型」の方が有利という判断ができたのですが、
最近は同一金融機関内で「融資手数料型」と「保証料型」の両方を取り扱い、金利差を設定している金融機関が増えてきましたので、どちらがよいのか大いに迷うところです。
今ここでお伝えできるのは、金利だけで判断するのではなく、ご自身の返済計画も含めてどちらがよいのか?ご検討いただくことをおススメいたします。
先日、ふと立ち寄った金融機関で住宅ローンのちらしを手に取りました。
その金融機関でも最近の流行りのように「融資手数料型」と「保証料型」の両方を準備していて、金利も「融資手数料型」の方を低く設定しています。
手数料も保証料もほぼ同額のようですが、
ちらしの片すみにこんな一文が、
「自己資金が多い」「収入に対して返済額の割合が低い」場合、保証料が半額となるケースがあります!
この保証料半額が採用されれば、金利は「融資手数料型」の方が低くても、総支払額は「保証料型」の方が少なくなります。
そのうえ、どんどん繰り上げ返済していけば!!
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